
荒巻 慶士
- UPDATE
- 2025.09.23
その他
原点が存在する
年を重ねてくると、同窓会が増えてくる。
そのように聞いていたが、実際にそのとおりになった。今夏には、高校の同期会があり、司法研修所修了20周年の記念会があった。近くは中学校の同窓会が予定されている。
インターネットやSNSの広がりで、集まろうとすると、途切れていた関係も意外につながりやすいことに気づく。一緒に登校していた中学時代の友人には、この事務所のホームページで見つけてもらった。おそらく40年以上、会っていないのではないか。
ひと時のことだが、耳を傾けては話し、過ぎていった時間を埋めようとする。友人たちのその後を知り、自分の来し方を振り返るわけだが、月並みになるけれど、刺激を受けたり、反省したりする。
不思議に思うのは、忘れかけていた当時の空気の中にたちまち立ち返り、だれも当時の個性そのままであることがわかる。長く会わない友だちでも、話しやすい相手は話しやすいまま。
要は、人は結局、変わらない。変わったように見えても、きっと本当はこういう人柄だったんだなと気づく。
当事務所も来年3月で10周年。山あり、谷あり、立ち止まることなく進んできた。お陰様で大きな事故もなかった。新たなことを始める弾んだ気持ちが、少し遠くなっていた。節目にあたって原点を見つめよう。