後藤 慎吾

UPDATE
2023.04.28

その他

コラム

荒巻・後藤法律事務所は先月で8年目を迎えた。ここまで来ることができたのも、クライアント、取引先、事務所のスタッフなど、当事務所の業務に関与いただいたすべての方々のお陰であり、心から感謝申し上げたい。

 

事務所を開設した4カ月後の2016年7月にホームページを公開し、その月から毎月、荒巻弁護士と私が交互に書いたコラムを掲載している。数えてみると今回のこのコラムは私が書いた41回目のものになる。

 

私は元来怠惰な性格で、子供のころ日記を書こうと思って親に日記帳を買ってもらっては次第に面倒になり1週間と続くことがなかった。他方で、このコラムは、2か月に1回書けばよいという気楽さもあって何とか続いている。

 

こうして長い間コラムを書いていると次第に書くべきことが尽きてきて、最近は、昔のラブレターの話や最近見たドラマの感想などを書いて恥をさらしている。ただ、その時々に頭に浮かんだことを文章にするのは、私自身が普段意識していないことを思い起こさせてくれるので意外と楽しい。

後藤 慎吾

UPDATE
2023.02.17

その他

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌

今年の正月にNetflixで「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」という韓国ドラマを見た。

 

このドラマでは、IQ164の天才性と自閉スペクトラム症の障害を持つ新人弁護士ウ・ヨンウが、所属事務所の同僚弁護士とともに担当事件の解決に向けて奮闘し、弁護士として、また1人の人間として成長していく過程が描かれている。

 

ストーリー展開の秀逸さとウ・ヨンウを演じるパク・ウンビンの卓越した演技力に引き込まれてその後もう一度見返してしまった。ここまでドラマにはまったのは私の人生で初めてのことだ。

 

このドラマで、ウ・ヨンウは、その天才性を発揮するだけでなく、依頼者に寄り添い、個々の案件に粘り強く向き合うことで依頼者の権利を擁護しようとする。その真摯な姿に自らの仕事への向き合い方を重ね合わせた。

 

世の中の常識や自らの先入観にとらわれて事柄の本質を見誤っていることはないか。

効率を重視して依頼者の利益をないがしろにしていることはないか。

弁護士になったころの初心を忘れてしまっていることはないか。

 

ウ・ヨンウは私に弁護士として仕事をするうえで大切なことを再認識させてくれた。

 

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は世界的にヒットしたため、シーズン2の制作が検討されているという。「ウ・ヨンウロス」を埋めるために私はシーズン1をあと何回見返すことになるのだろうか。シーズン2の放映が今から待ち遠しい。

後藤 慎吾

UPDATE
2022.12.23

その他

ラブレター

これまでの人生で1度だけラブレターを書いたことがある。

 

高校3年の12月のことだった。手紙の相手は小学生のころから恋焦がれた同級生の子で、中学も同じだったが、高校は別だった。手紙に何を書いたのかはよく覚えていないが、当時好きだったビートルズの曲のフレーズを書いた気がする。受け取った方は困惑するだけだろうに。

 

その手紙を投函してから程なくしてその子から私の家に電話がかかってきた。会ってもいいという。それで近所の公園で会ったのだが、その時の会話で覚えているのは、その子は推薦で進学先の大学が決まっていたので会ってみたと言っていたことぐらいで、それ以外にどのような会話をしたのかはあまり思い出せない。ただ、私が書いた手紙を持ってきていて物凄く恥ずかしかった記憶がある。

 

その数日後、その子から電話があり、映画に行かないかと誘われたのだが、何故か私は理由をつけて断ってしまった。その後、私から連絡することもなく、それぎりになった。当時の私が何故そのような態度をとったのかはいまだによくわからない。青春期特有の気まぐれによるものなのだろうか。冬が来るたびにこのことを思い出しては自分の未熟で、身勝手な行動を恥じている(相手の子にとっては忘却の彼方のことなのだろうが)。

ページトップ