後藤 慎吾

UPDATE
2022.12.23

その他

ラブレター

これまでの人生で1度だけラブレターを書いたことがある。

 

高校3年の12月のことだった。手紙の相手は小学生のころから恋焦がれた同級生の子で、中学も同じだったが、高校は別だった。手紙に何を書いたのかはよく覚えていないが、当時好きだったビートルズの曲のフレーズを書いた気がする。受け取った方は困惑するだけだろうに。

 

その手紙を投函してから程なくしてその子から私の家に電話がかかってきた。会ってもいいという。それで近所の公園で会ったのだが、その時の会話で覚えているのは、その子は推薦で進学先の大学が決まっていたので会ってみたと言っていたことぐらいで、それ以外にどのような会話をしたのかはあまり思い出せない。ただ、私が書いた手紙を持ってきていて物凄く恥ずかしかった記憶がある。

 

その数日後、その子から電話があり、映画に行かないかと誘われたのだが、何故か私は理由をつけて断ってしまった。その後、私から連絡することもなく、それぎりになった。当時の私が何故そのような態度をとったのかはいまだによくわからない。青春期特有の気まぐれによるものなのだろうか。冬が来るたびにこのことを思い出しては自分の未熟で、身勝手な行動を恥じている(相手の子にとっては忘却の彼方のことなのだろうが)。

後藤 慎吾

UPDATE
2022.10.03

その他

金融商品取引業コンプライアンスハンドブック

先月、私の2冊目の著書となる「金融商品取引業コンプライアンスハンドブック」が公刊された。

人事を尽くしたので、あとは読者諸賢のご判断に委ねたい。

 

これまでは空いた時間の全てをこの本の執筆につぎ込んできたので、それが終わると時間を持て余すようになった。久しぶりに水泳や筋トレをしたり、飲みに行ったりしていたのだが、なんだか物足りない。

 

それで、また何か新しいことをしたくなって、いっそのことYouTuberにでもなってみようかなどと一人夢想していたのだが、家族に相談してみると、皆大反対だったのでやめにした。

 

結局、ハンドブックをもとにして関連情報を提供する「金融商品取引業コンプライアンス通信」というブログを始めるという無難な線に落ち着くこととなった。これがどれだけ続くのかは定かではないが、ハンドブックをお買い求めいただいた方はこのブログもご贔屓の程を。

後藤 慎吾

UPDATE
2022.08.22

その他

自由

3年前の夏に取り掛かった書籍の執筆が先月ようやく終わった。
この間、酒も飲まず、遊びもせず、寸暇を惜しんで執筆に没頭した。

脱稿予定日の1週間前に盲腸になって入院するというハプニングもあった。この3年の心身への負荷が祟ったのだろう。

司法試験の勉強も3年を要した。合格しないと鬱々とした日々は終わらないので一心不乱に勉強した。今でも覚えているのは、合格発表のあった翌日に、池袋のパルコでボーダーシャツを買ったことだ。そのとき、ああ、これでようやく自由になったと思った。

この3年間も常に頭の中に執筆のことがあって心が休まる日がなかったが、今は、何の憂いもなく、読みたい本を読めるし、行きたいところにも行ける。やはり自由はいい。

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