後藤 慎吾

UPDATE
2019.10.28

その他

子供たちとの対話

先日、ある小学校に出向いて、5年生のクラスでいじめの問題について話をする機会がありました。弁護士会の活動の一環です。

 

誰もが、いじめはしてはいけないことだと知っています。しかし、昔から学校でいじめはありましたし、今でも深刻な問題であることに変わりがありません。いじめの被害児童・生徒が命を絶つ痛ましい事件は毎年後を絶ちません。

 

みんなが仲良く暮らせる学校や社会にするためにはどうしたらよいのか。とても難しい問題です。

 

物と違って、人の心は傷ついても外部から視覚的に観察することができません。子供のときはなおさらですが、相手の立場に立って物事を考えることは難しいものです。ただ、自分の気持ちであれば誰もがよくわかります。ですので、クラスの子供たちと対話をする中でいろいろな例えや実例などに触れながら、「自分が他の人からされて嫌だ、悲しいと感じるようなことは他の人にしてはいけない。」というメッセージを伝えました。月並みなことといってしまえばそれまでですが、様々な機会をとらえてこのような思考のフレームワークを継続的に伝えることで、子供たちの心のなかにしっかり根付かせることが必要なのだと思っています。

 

私の話を真剣に聞いてくれた子供たちが、これからの長い人生において他の人を思いやり、豊かな人間関係を築いていってもらえたらと願っています。

荒巻 慶士

UPDATE
2019.09.30

その他

懐かしくて新しい出会い

 高校生のころ、斜に構えていたから、文化祭とか体育祭とか〝青春〟めいたものが嫌だった。その後、いろいろなことがあり、大抵のことは受け入れるようになり、視野も広がって、何事にも興味を持てるようになった。さまざまな人と出会う弁護士という仕事、その前に就いていた新聞記者の仕事も、こうした心境の変化を与えたと思う。

 そういうわけで、この夏開かれた出身高校の同窓会に、初めて出かけた。といっても、これまでそのような会が行われていることも知らず、今回は幹事のメンバーが同窓会名簿を使って、広く呼びかけてくれたということだ。

 

 当時バンドを一緒に組んでいて、行くのを約束し、会うのを楽しみにしていた仲間、思いがけず再会できたクラスの友だち…。長い人では、まさに卒業以来だから、30年以上会っていないことになる。

 その年月を埋めるには、あまりにも短い時間ではあったが、会ってみれば呼び捨てで、忘れかけた記憶をみなでつなぎ合わせては笑い、会が終わるころには、すっかり高校生に戻った気分だった。

 

 不思議だったのは、級友たちは、街で会ったとしたらわからないだろうのに、顔を合わせて話してみれば、話し方、物腰、当時のままで、そのまま歳月を経た風貌なのだ。「○○か、まったく記憶にないけだ、身体が覚えてるよ」、と声を上げた友人がいた。

 まさにそういう感じ。そういえば、こう話した友人は、昔から、言うことに感覚の鋭さがあったっけ。無垢な心で、見、聞き、感じていたあのころがよみがえる。お前も結局、変わらないと言われた。

 

 友だち、そして自分にも、懐かしくも、新しい出会いだった。

後藤 慎吾

UPDATE
2019.08.14

その他

夏の思い出

今年は7月の天候不順が打って変わって8月は猛暑になりました。高校野球も始まり夏本番です。私の子供たちは毎年妻の実家のある大阪に帰省しており、今も大阪に帰っています。私は仕事がありまだ東京です。

 

夏の思い出は他の季節のものに比べて記憶に残っているものが多いように思います。子供の時の思い出は特にそうなのではないでしょうか。

 

私は子供のころ夏休みになると、秋田県稲庭町という山深い町の中でも特に人里離れた場所にあった父親の実家に帰省するのが恒例でした。当時住んでいた埼玉から特急で6時間くらい揺られてたどり着いた先はまさに別世界。実家の前には山を切り開いて作った田んぼが広がり、川ではサンショウウオ、山では様々な昆虫を追いかけました。夜は満天の星。車なんて通らないので、実家の前の道路にゴザを敷いて親戚のみんなで何時間も星空を眺めました。

 

夏の盛りにセミの鳴き声を耳にしつつ目を閉じると今も当時の記憶が呼び起こされます。子供たちにも大人になっても思い返せるような素敵な夏の思い出を作ってもらえたらと思っています。

 

ページトップ